FX「通貨ペア」とは?
FXには通貨ペアというものがあります、ここでは、FXの通貨ペアについてFX初心者の方にもわかりやすく解説していきます。
株式投資には、トヨタ、ソニー、パナソニックなどの銘柄がありますが、ざっくり言ってしまうとFXでこの銘柄に当たるものが「通貨ペア」になります。
「通貨ペア」とは、2種類の通貨の組み合わせの事で、通常、通貨の間にスラッシュを入れることで「米ドル/円」「ユーロ/米ドル」という具合に区切って表します。
なお、FXの通貨ペアでは、何の通貨が/の右側にくるか、左側にくるかというルールがあります。左側の通貨を主軸通貨といい、右側の通貨を決済通貨といいます。
では実際に、「ドル/円」を例に説明します。
左側の通貨、つまり主軸通貨がドルです。そして右側の通貨が日本円です。通貨ペア表示は、わかりやすく言うと主軸通貨(左側)を決済通貨(右側)で交換する取引を示しています。
FX会社によって扱っている通貨ペアの数は異なります、20通貨ペアぐらいが一般的でしょう。ただし、中には100通貨ペア以上取引できるFX会社もあります。
しかし、取引できる通貨ペアが多いほうがいいとは一概には言えません、世界のFX市場では米ドルとユーロが流通量のほとんどを占めており、次いで日本円です。
聞いたことのないようなマイナー通貨を取引してしまうと、取引量が少ないためになかなか買い手が現れずに売れなかったり、値動きが激しいなどのデメリットも存在します。
FX初心者におススメの通貨ペアと通貨の特徴
FXで取り扱われている通貨ペアは、FX会社によって異なっています。
ドル/円、ユーロ/ドル、ポンド/円、豪ドル/円などのメジャー通貨ペアについては、どのFX会社でも扱っていますが、マイナー通貨の場合、取扱いがないFX会社もあります。
FX初心者は、取引量が多く値動きがあまり激しくないドル/円やユーロ/ドルで取引に慣れて、その後ユーロ/円や豪ドル/円、などの通貨で取引するといいでしょう。ポンド/円などのポンドが絡む通貨は、値動きが激しいのであまりFX初心者向きではありません。
スワップポイントを狙う場合は、高金利通貨を買いで取引するのが良いでしょう。豪ドル/円、NZドル/円、南アフリカランド/円などをロングするとスワップポイントが受け取れます。ただ、以前のように少ない金額の取引で多くのスワップポイントが付くような時代ではありません。
スワップポイント目的の取引であれば、レバレッジを低く抑えて、為替変動があってもポジションを維持できるようにしておく必要があります。ただ、資金が少ない状態でレバレッジを抑えると、持てるポジション量が少ないため、あまりスワップポイントが期待できません。
昔は、高金利通貨のスワップポイントで稼いでいるFXトレーダーもいましたが、今は難しくなっています。やはりFX最大の魅力であるレバレッジを使い、為替差益を狙ってトレードするのがおススメです。
FXには通貨コードが定められている
各国の通貨には、アルファベット3文字の表される「通貨コード」が定められています。
「通貨コード」とはISO4217で定められており、世界共通で使われている呼び名です。
例えば、米ドルの通貨コードは「USD」 ユーロは「EUR」 日本円は「JPY」という風に表記され、通貨ペアとしては「USD/JPY」「EUR/USD」「EUR/JPY」と表記されます。