魅力いっぱいのFXですが、もちろんいいことばかりではありません。ここではFXに潜んでいるデメリットについてみていきましょう。FX初心者の方はどんなデメリットがあり、またその対処法を知っておくことでリスクを抑えることが可能です。
FX業者の信用リスク
1998年に始まったFX取引ですが、当時はまだ法整備が行き届いていなかったため悪徳業者もいました。
その中には、顧客の証拠金の信託保全をしていなかったため、会社が倒産した際に証拠金の返還ができなかったりひどいものになると資金を使い込んでいた業者もあり大きな社会問題になりました。
2005年7月に金融庁の規制対象商品になったことで、悪徳FX業者による被害は大幅に減りました。
現在ではFX会社は信託保全で会社の財産と顧客から預かったお金を分離して管理しているので、FX会社が倒産しても顧客が預けたお金は返ってきます。
後は、取引をしているFX会社のシステムダウンそうした自分では対処しようのないトラブルがあることもお忘れなく。
昔と比べると今では各社のシステムも強くなってきていますし、顧客データも数箇所に分けて管理するなどサーバーが1箇所ダウンしても大丈夫なように対策をしている所がほとんどです。
ですが、何が起こるかわからないので、評判のいいFX業者の口座を複数開設しておくことをおススメします。
突発的な値動き
FXは国同士の通貨の取引なので、世界各国の政策の発表などがありその結果によってその国の通貨に大きな影響を及ぼします。
この発表を「指標」とか「経済指標」と呼ばれています。
この指標の結果が悪ければ急落したり、良ければ急騰したりするわけです。
このような相場を狙うやり方もありますが、基本的には指標は避けて静観することをおススメします。
また、大きなニュースでも、急な値動きをすることが有ります。
リーマンショックとかまさにそうですね。
世界中でいつ何があるかわかりません、テロ、戦争、自然災害など予測せることはできませんですから、ポジションを持つ際は損切の注文を必ず入れてリスクを限定しましょう。
ハイレバレッジな取引
FXではレバレッジを利かせて自己資金の十倍以上の金額を取引できます。
小額な資金でも大きい利益を得られるFXの魅力であるのと同時に、大きな損失を出す可能性もあるのです。
大切な資金ですから、初心者の方は一攫千金を狙ってハイレバレッジなギャンブルトレードをするのではなく、順調に利益が上がるまではレバレッジを低くしたトレードや資金の2%や3%を失ったらロスカットするなどの資金管理をすることで損失をコントロールすることができます。
FXは魅力的な取引であることに変わりはありませんが、いま、紹介したデメリット以外にもFXにはリスクが隠れています。しっかりとリスクを把握して対処の方法を理解しておくことはすごく大切です。