FXは小額で始められたり、24時間取引が可能など初心者の方でも始めやすいというメリットがたくさんありますが、当然ですが、いいことばかりではありません。メリットの裏には、デメリット、リスクも潜んでいます。
ただし、リスクを知ってその対処法を理解すれば損失を最小限に食い止めることが可能です。
ここでは、FXに潜むリスクと、その対処法をご紹介します。
為替相場の変動によるリスク
為替相場は24時間変動しています、短期間で大きな値動きをすることもあり自分の思惑と反対に動いたときは損をします。
また、自分が預けている証拠金以上に損をすることもあるので注意が必要です。
対処法:ポジションを持ったらすぐにロスカットの注文を入れて損失を限定する。
金利の変動によるリスク
FXの魅力の一つに、『スワップポイント』という仕組みがあります。
2国通貨の「金利差」を受け取る・支払うことです。金利の低い通貨で金利の高い通貨を買った場合、その金利差がもらえる仕組みです。
しかし、金利は国の金融政策などで日々変動していますので、スワップポイントが少なくなったり、場合によってはマイナスに転じることもあります。
対処法:金利やスワップポイントをこまめにチェックしましょう。
流動性のリスク
流動性とは、取引のしやすさの事です、メジャー通貨(円、米ドル、ユーロなど)は取引量が多いため注文が通りやすく取引しやすいのですが、相場の状況によっては、ポジションを決済できなかったり、新たなポジションを持つことができない場合があります。
取引量の少ないマイナー通貨や主要国が休日だったりすると、天変地異や戦争やテロなどの要因で取引量が少ない中で一斉に注文が入るので取引が出来ないこともあります。
対処法:マイナーな通貨は避けて、メジャー通貨で取引する。
レバレッジによるリスク
FXの魅力の1つであるレバレッジですが、使い方を誤るとリスクにもなります。
少額の証拠金で大きな取引ができるため、思惑どおりに動くと利益も大きくなりますが、思惑通りに動かなかった場合損失も大きくなります。
対処法:初心者のうちはレバレッジを抑えて取引する。
システム障害のリスク
FXは、インターネットを使って、パソコンで売買注文するのが主流です。パソコンの不調やインターネット回線のトラブルなど、ネット環境が機能しなくなった場合、その間の取引が出来なくなってしまします。取引できない間に相場が大きく動いて、チャンスを逃したり、損失を食い止められないというようなリスクもあります。
また、証券会社のシステムの不具合やサーバーがダウンすることもありえます。
そのような場合も取引が出来なくなってしまう可能性があります。
対処法: ネットの不具合にはロスカットを設定して対処しましょう。また、証券会社はシステムの異なる複数の口座を持ちましょう。
FXのリスクはきちんと対処することで回避や低減できる
リスクをたくさん聞かされると、FXは危険に思えるかもしれませんが、同じ投資である株式投資でも同じようなリスクがあります。
「投資にはリスクが付き物」とか「投資は自己責任」と言われますが、それらを認識した上で利益を上げていきましょう。