トレードで使用する代表的なインジケーターの1つにストキャスティクスというインジケーターがあります。
ストキャスティクスは、価格を表示しているチャートの下に評されているインジケータで、
価格の一定期間の高値と安値を活用して、「買われすぎ、売られすぎ」を判断する指標です。
とてもわかりやすいインジケーターなので、MACDと同様にストキャスティクスを利用しているトレーダーも多く見受けられます。
この記事では、トレードに欠かせない、【ストキャスティクス】について学習していきましょう。
ストキャスティクスはMT4に入れた方がいいの?
結論。
絶対にMT4に入れた方がいいインジケーターです。
多くのトレーダーがこのストキャスティクスを愛用しているので
MT4にまだ表示していないというFX初心者の方は、今すぐに入れることをおすすめします。
では、ここからは簡単にストキャスティクスについて解説します。
ストキャスティクスはストキャスと略されて呼ばれることもある
メジャーなオシレーター系のインジケーターです。
1950年代に米国のアナリスト、ジョージ・レーン氏が開発しました。
正式名称はストキャスティクスオシレーター(Stochastic oscillator)と言います。
ストキャスティクスは【確率に基づく】という意味で、オシレーターは【値幅分析】です。
相場の過熱感を分析するインジケーターとして有名です。
MT4で使うストキャスティクスは何を表示しているの?
ストキャスティクスは上下に波うちながら前進します。
買われすぎだと上方向、売られすぎだと下方向に動くのが特徴です。
ストキャスティクスは2本の期間設定の線を表示することで
現在の相場の勢いなど【過熱感】を分析し、相場の反転するタイミングなどを狙う時に使います。
ストキャスティクスの見方を学ぶことで、取引タイミングが判断できる点ですぐれています。
これで完璧!MT4にストキャスティクスを表示しよう
1.インジケーターを表示する
まずはナビゲーターの【Stochastic oscillator】を選び、チャートにドラッグします。
ドラッグで出来ない場合は
「挿入」・「インジケーター」・「オシレーター」・【Stochastic oscillator】の順番で設定画面を出しましょう。
2.パラメーターを設定する
設定ボックスが出てくるので、最初は初期設定のままにしてください。
使っていくうちに、見にくく感じてきたさいは、
期間設定を80-20にすると良いでしょう。
3.MT4にストキャスティクスを表示完了
設定ボックスのOKボタンを押すと、ストキャスティクスがチャートの下に表示されます。
ストキャスティクスの基本学習
MT4にストキャスティクスを表示できたら、基本について学習しましょう。
ストキャスティクスは、買われすぎや売られすぎを表すインジケーターです。
縦軸の0~100の間で「%K」「%D」という2本の線が波を描きながら前進していきます。
初期設定の場合、「%K」がブルーグリーン、「%D」がレッドで表示されます。
「%K」「%D」がクロスする
「%K」「%D」の方向と位置
「%K」「%D」の山や谷
ローソク足チャートとこの3つを照らし合わせて見ることで相場が今どういう場面なのかが見えてきます。
ここでは、ストキャスティクスの一番かんたんな学習ポイントについて解説します。
売買サインを見る
MT4に表示されたストキャスティクスを見てください。
「%K」「%D」のラインが80%以上で推移しているところを探しましょう。
そこは「買われすぎ」です。
また、20%以下で推移しているところを探しましょう。
そこは「売られすぎ」です。
ストキャスティクスをみて、上記のように判断するのが一般的です。
また、買われすぎゾーン(80%から100%圏内)で2本の線が交差(デッドクロス)したら
売りサイン
売られすぎゾーン(20%から0%圏内)で2本の線が交差(ゴールデンクロス)したら
買いサイン
と判断するのが一般的であり、ストキャスティクスはトレンド相場でも使いますが、
どちらかというとレンジ相場の方が判断材料として使いやすいとされています。
ゴールデンクロス(買いサイン)
ゴールデンクロスは、2本の線が上に上昇する時に交差した点のことを指します。
ストキャスティクスで買いサインとして採用するゴールデンクロスは一般的に0から20あたりのゾーンでのクロスポイントです。
必ず0から20のゾーンでクロスするわけではないので、どの位置でゴールデンクロスするかもしっかりと見るようにしましょう。
ゴールデンクロスが起こると、価格が上昇しやすいと一般的には判断されます。
ただし、実際に上昇するかどうかは分からないので、判断材料のひとつとしてとらえます。
デッドクロス(売りサイン)
デッドクロスは2本の線が下に下降する時に交差した点のことを指します。
ストキャスティクスで売りサインとして採用するデッドクロスは一般的に80から100あたりのゾーンでのクロスポイントです。
ゴールデンクロスと同様に、必ず80~100のゾーンでクロスするわけではないので、ここもしっかりとおさえておきましょう。
デッドクロスが起こると、価格が下降しやすいという判断材料になります。
「今までの流れががらりと変わるかもしれない?」などの指標としてとらえます。
まとめ|ストキャスティクスは要学習なオシレーターです
ストキャスティクスをMT4に入れないのは、おおげさに言えば、車の運転で例えるなら道路標識・信号機のない道を運転するのと同じくらい危険です。
熟練したドライバーでもない初心者ならなおさらです。
ストキャスティクスをしっかり学習して、安全運転・安全トレードが出来るようになりましょう。
MT4にストキャスティクスを表示していない方は、今すぐに表示することをおすすめします。