MT4のナビゲーターに搭載されているインジケーターの中で
最もメジャーかつテクニカル分析がしやすいインジケーターといえば、このボリンジャーバンドです。
MT4には他にも勉強すべきインジケーターがたくさんありますが見方や使い方が難しいものも多いです。
その中で、ダントツに分かりやすいボリンジャーバンドは初心者にはおススメです。
FXをこれから勉強するのなら、このボリンジャーバンドは忘れずに学習リストに入れてください。
この記事では、MT4で欠かせない代表的なインジケーターのひとつ、
【ボリンジャーバンド】について世界一分かりやすく解説します。
MT4で手っ取り早く相場を知るならボリンジャーバンドが最適インジケーター
この記事でご紹介するインジケーター【ボリンジャーバンド】は
John A. Bollinger(ジョン・A・ボリンジャー)氏が発案したものです。
インジケーターには【トレンド系】と【オシレーター系】があり
ボリンジャーバンドはトレンド系のインジケーターです。
つまり、トレンドを見るのに適しています。
この章ではボリンジャーバンドのそれぞれのバンドの名前と特徴についてお話します。
ボリンジャーバンドの呼び方
ボリンジャーバンドは【ボリバン】【BB】と呼ばれたりするインジケーターです。
最低でも3本のバンド(帯)を表示します。
ここでは、5本のバンド(帯)を表示して解説します。
上のチャート画像は一般的なボリンジャーバンドの表示例です。
このように、中央の赤いバンドを挟むように上下に2本ずつバンドが表示されます。
中央の赤いバンドを「ミドルバンド」または「ミドルライン」と呼びます。
このミドルバンドは20本移動平均線と同じラインになります。
ミドルバンドのひとつ上にあるバンドを「+1σ(シグマ)」
ミドルバンドのひとつ下にあるバンドを「-1σ(シグマ)」と呼びます。
±1σの上下にあるバンドを「+2σ(シグマ)」「-2σ(シグマ)」と呼びます。
ボリンジャーバンドの特徴
このように、チャート上に表示されたボリンジャーバンドは、
まるで腸詰めのソーセージのように袋状にローソク足をつつんでいます。
この見え方がボリンジャーバンドの特徴です。
移動平均線を中心として、その上下に統計学を用いて計算された標準偏差(1σ・2σ)を表示します。
ボリンジャーバンドはトレンドが出ているか出ていないかが分かりやすいところが最大の魅力です。
外側のバンドが縮まったり広がったりしながら動くのでリズムがとりやすく
世界中のトレーダーに愛されています。
ボリンジャーバンドの標準偏差とは
標準偏差とは、ある一定期間のデータの平均値から、どのくらいのばらつきがあるのかを計算した数値です。
平均値より高いデータと低いデータに大きな差があれば、ボリンジャーバンドの±2σは開きます。
この開いた状態をエクスパンションと呼びます。
また、データが平均値に近い場合は、バンドはキューっと閉じた状態になります。
この閉じた状態をスクイーズと呼びます。
ボリンジャーバンドは受験のときの偏差値みたいなもの
初心者の場合、チャートを例にボリンジャーバンドを解説しても分かりにくいかもしれません。
慣れないチャートを見て、専門用語ばかりの解説を聞いても、ピンとこない方もいるでしょう。
ボリンジャーバンドは、受験のときの偏差値を思い出していただければわかりやすいです。
例えば英語の全国模試試験の平均点が50点だったとすると
ボリンジャーバンドのミドルラインは50になります。
受験者の点数が平均点付近で密集している時が±2σがキューっと閉じて細くなっている状態。
平均点が上がっていくと、受験者の点数が全体的に高くなるので
ボリンジャーバンドはその中でも最高得点までをつつむように動きます。
平均点が下がっても同様で、最低得点をつつむように動きます。
計算上、ボリンジャーバンドの±2σからは最低点・最高点はめったにはみ出したりはしない性質があり、
±3σではさらにカバー力が強いです。
ボリンジャーバンドの外側ラインからローソク足ははみ出しにくい
チャートを見ると分かるように、
ローソク足は常にボリンジャーバンドの±2σや±3σでカバーされていることが見て取れます。
これにより簡単にエントリーのタイミングをはかることができるなどの理由から
チャートに表示したい代表的なトレンド系インジケーターのひとつと言われています。
まとめ|ボリンジャーバンドで相場の流れ・リズムを視覚的にとらえる
この記事ではMT4の代表的なインジケーター【ボリンジャーバンド】についてご紹介しました。
ローソク足がバンドの内側で動いていることを意識してチャートをみると
バンドの収縮や拡散などの特徴が見えてくるはずです。
是非、MT4にボリンジャーバンドを表示させて値動きの勉強をしてみてください。
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