覚える
覚えることは、勉強のゴールではないけれども、大切な第一歩です。
覚えているだけでは知っているとはいえませんが、知っている人はかならず覚えています。
理解しても覚えてないようでは、理解したつもりになっているだけです。
覚えるとは、何も見なくても、すぐにその知識を使える状態にしておくことです。
新しいことを学ぶには、それまでに学んだことを使わないといけません。
覚えなおす
「すぐに忘れる。自分は覚えられない。だから勉強ができない」
そう嘆く人は多いですが、
忘れることは人間の当たり前なんです。
忘れることへの解決策は、覚え直すこと
覚えられないという人を見ていると、復習をあまりしません。
復習というと、先に進めないみたいでやりたがらないのです。
しかし初めて覚えるのと、復習しながら覚えるのでは、かかる労力も時間もかなり違います。
声を出して読む
声を出して読むのは、一番かんたんな、だれにでもできる記憶術です。
たったこれだけで、声を出さないときよりも10% よく覚えられると言われています。
何回読めばいいかとよく聞かれますが、たくさん読めばそれだけの成果があります。
1回読むという人は、3回読むことを、いつも3回読む人は、10回読むことを目指しましょう。
書き写す
目と手と脳を動員する強力な方法
ただし、時間がかかってしまうのがネックです。
時間も労力もかかって効率悪そうに見えるますが、効果からいうと結局安くつきます。
なるべく見て覚えて、一度アタマに入れてから、見ないで書き写すこと
ちゃんと書き写せているか、写したあと必ずチェックすること
声を出して読んで見るとさらに良いですよね
思い出す
人間は、インプットしたものではなく、アウトプットしたものを覚えます。
インプットしただけでは、うまく出てこない(思い出せない)ことが多いです。
いくら勉強してもダメだという人は、アウトプットをあまりしていないことが多いです。
繰り返しインプットするより、アウトプットの回数を増やす方がいいでしょう。
理解することを理解する
覚えるとは、何も見なくても、すぐにその知識を使える状態にしておくこと
最強の記憶法は理解することです。
理解した知識は忘れにくく、また利用されやすいからです。
何をどれだけ理解しているか/理解していないかを一望化することで、
理解の現状を明確にできます。
繰り返す
くりかえすことが大切なことはみんな知っていますが、実際にくりかえす人は驚くほど少ないです。
解き直す
同じ問題を、二度目に解く場合は、たいていは一度目の時よりずっと速く、また苦労は少なく解くことができるでしょう。
日誌をつける
記録をとると、自分のやったことが蓄積していくのが目に見えるようになります。
実力といったものは目に見えません。正確に言うと、限られた状況でないと見えません。
しかし記録は見えます。いつでも好きな時に目にすることができます。
まとめると、記録をとると、やる気が出ます。
調子の悪いときは、自分の支えになります。
なにより自分の進歩が目に見えるようになります。
自分を褒める
天才は努力します。とことんします。止まらずします。
天才とは、努力することを止められなくなった人のことをいうのです。
自分をほめることは、やったことをやったと認めることです。
その日やったのがたった1ページでも、
「1 ページなんて、こんなの勉強したうちに入らない」
とけなすのでなく(そんなことは放っておいても周りの大人がしてくれるでしょう)、
「とにかく今日は1 ページはやったのだ。自分よ、ごくろうさん」
と小さなことをねぎらうことです。
たくさんできる日もあれば、できない日もあります。
でも、一歩も進めない日があったからといって、進むのをやめなくてはならないわけではありません。
たった一歩でも進んでいるのです。
わからないとつきあう
「こわい」とか「不安だ」とか、嫌な感情はやっかいな性質を持っています。
逃げると、余計に強くなるという性質です。
「こわい」ことから逃げると、余計に恐く感じるようになります。すると、ますます逃げたくなります。逃げると、余計に怖くなって……というループに陥ります。
勉強の話に戻しましょう。
分からないと、誰でも嫌な感じがするものです。
いろいろ嫌な考えも頭に浮かんだり、「なんでこんなものしなきゃならないんだ」とムカムカ腹が立ったり、「自分はバカなんじゃないか」と悲しくなったりします。
これ自体はあたりまえの話ですが、〈わからない〉の嫌悪感も、そこから逃げると強くなります。
逃げると、嫌悪感を感じる範囲も拡大します。
分からない嫌悪感を〈乗り越える〉、というほどかっこいいものではなく、〈やり過ごす〉ことができるようになると、〈分からない〉ものに飛び込むことができるようになります。
[sc name=”kijiowari 1″]